2018年05月16日

道路の補修材料

ブルンジでの道路工事(その2)・道路の補修材料

ラテライトという砂利

ブルンジでの道路補修工事では、道路表面の仕上げは、地中から掘削して採取したラテライト粒を敷き詰め転圧し構築しました。このラテライトを掘削するにはブルンジ政府の許可が必要で、ブルンジ、いやアフリカにおいて有力な建設資材となっていのが分かります。道路工事が完成しても、3~4年で粒子は飛び、あるいは粒子が砕けて強度を失い、劣化が進むと想像されますが、アスファルトを使用する道路は国道のみと、ブルンジの規格に決まっていました。このアスファルトを使った国道の建設をフランスのF社が一手に握っていました。

ちょっとした工夫

今回工事では、G社がF社を抑えて受注したものです。G社は丁寧に施工してくれました。それでも、経年劣化からラテライトの粒子はつぶれてしまいます。そこで、道路勾配の急な個所、急カーブ等、特に劣化しやすい箇所には、部分的にDBSTという簡易舗装を施工し、ラテライト層の表面を薄いアスファルトでコーティングし道路の延命化を図りました。また道路脇には、掘削したラテライトを余分に積み上げ、住民にスコップ等の器具を与えて、簡単な保守は彼ら自らできるように配慮しました。

ラテライト材
アスファルト材の舗設
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